シンプルで煙突のない薪ストーブ「料理君」は安くて初心者にもおススメ!?使ってみた感想や特徴を紹介!

シンプルで煙突のない薪ストーブ「料理君」は安くて初心者にもおススメ!?使ってみた感想や特徴を紹介!

うちでは福井県の薪ストーブメーカーJASTYさんの「料理君」という薪ストーブを愛用しています。JASTYさんでは一般的な薪ストーブやペレットストーブなど薪に関する製品を幅広く取り扱っておられますが、その中でも薪ストーブ初心者の私の目に留まったのが強制排気方式でクッキングストーブの「料理君」でした。この記事では、この「料理君」を4年使ってみた感想などをご紹介します!

1. 強制排気方式の薪ストーブとは?!

私も薪ストーブ選びの段階では「?」でしたが、これは」を強制的に排気するって意味でした。一般的な薪ストーブは「自然排気方式」で煙を外に自然に排気するのに対して、料理君はコンセントにつないで本体裏の排気ファンを回す事で煙を強制的に外に排気する「強制排気方式」です。

ペレットストーブの多くは強制給排気方式(FF式)だそうですが、2024年現在ではネットで調べても薪ストーブで強制排気方式なのはJASTYのオリジナル薪ストーブだけ。
そして強制排気は現代の高気密住宅には合っているらしく、一般的な自然排気方式の薪ストーブにチムニーファンというものを後付けする方までいるみたいです。

2. 強制排気方式を採用している理由

ではなぜ「料理君」は強制排気方式を採用しているのか。それは従来よりも安価で設置も簡単な薪ストーブを目指して開発されたからです。一般的な薪ストーブの「自然排気方式」には、以下の様な問題点と設置の難しさがあります。

・煙突を高く立ち上げる必要があるため設置・施工費用が高い(ドラフト(上昇気流)を得るため必須)
・煙突(断熱二重煙突等)自体が高価
・家の構造上、設置自体が不可能なケースもある
・長い煙突を掃除するのが大変

そこのところ、「料理君」は ファンで強制的に煙を排気するから長い煙突は必要なくなるため、煙突代と施工費大幅に削減出来ます。ただ、煙突が全くなくなるという事ではなく、下の写真の様にストーブ本体裏に30cm程の「短い筒」(給排気二重管)が壁を貫通して外まで設置されます。

料理君の本体裏に給排気二重管と排気ファンがある様子
排気ファンの風が給排気二重管を通って煙と共に外に排気される

3. 購入前の印象

購入前に色々調べた時の料理君の良い印象、いまいちな印象はこんな感じでした。

・本体、設置費用ともにお値段が安い
・サイズがコンパクト 高さ78×幅50×奥行き42cm
・デザインが主張し過ぎずにシンプル
・天板とオーブン室で料理が出来る
・煙突が短いためお掃除がラクそう

・正直マイナー感が否めない
・「料理君」や「ほっと君」というネーミングがちょっと不安
・薪ストーブにコンセント…?
他県なのでアフターケアやメンテナンスが心配

4. 「料理君」に決めた理由

一つ目はオーブン室での料理に興味があったので、METOSのピキャンオーブンやディーエルディーのワム クラシック4も目に留まったものの、「料理君」はコスパが良すぎました。
2018年当時で「料理君」の本体+送料設置費込が66万位 ※1でしたから、他のストーブと比べて出来る事はさほど変わらないのに半額位?のイメージだったのです。上では料理君を躊躇した点も挙げましたが、このコスパがそれらを払拭してしまう位の価値がありました。
もう一つはうちがハーフビルドに近いリフォームを予定していたので、煙突工事が単純明快でこちらの準備としてもイメージし易かった事があります。設置時のハードルや不安もかなり下げてくれましたし、おまけに掃除もラクとくればもう「料理君」で決定でしょう。

※1…2018年の価格です。恐らく世界情勢や原材料高騰により現在価格は上がっています。それでも安い方だと思いますが詳しくはJASTYさん公式サイトの「オリジナル薪ストーブ」のページ下段に価格情報が載ってます。

5. 「料理君」を使用して良かった点

あくまで 薪ストーブ初心者の私のフィルターを通した感想です。しかも他のストーブは使った事がありませんのであしからず。まずは良かった点からご紹介します。

男の人が親指を立てて、GOOD(良い)という事を示しているイラスト

完全に主観ですが必要最低限でシンプルな見た目が気に入っています。コンパクトサイズで圧迫感がないのでカワイイのもグッド。来訪者には「これどこの?」とよく聞かれますが、みんな大体知りません。有名なストーブで「ああこれね。」と思われるよりはいいと感じていますし「あれ?煙突は?ないね?」って聞かれるとついつい色々教えたくなって話題にも困りません。

コンパクトなサイズで2段式ののクッキング薪ストーブ
見た目はごくシンプル

それとピキャンもワムクラシック4も取手は木じゃないけど、料理君は取っ手が木なのも好き。だんだんと汚れて黒光りしたりするんでしょう。楽しみです。

薪ストーブの木の取っ手
木の取っ手もオリジナルだそう


サイドにある2本のレバーと下の画像の排気ファンの無段階コントローラーで給排気を加減できるから、初心者でも火付けもし易く、燃焼も加減し易いから初心者にはほんと扱いやすいと思います。

排気ファンのコントローラー部分を接写した様子
排気ファンのコントローラーは無段階の滑らかな操作感

本体天板には煙突がないので見た目がスッキリ。栗原はるみさんのホーローケトルとストーブファンを置いても、まだ鍋が置ける余裕があります。肉じゃがとかシチューを煮炊きする時も十分な広さです。(幅50cm×奥行42cm)

薪ストーブの天板に栗原はるみのホーローケトルとストーブファンと五徳が置かれた様子
ストーブグッズの置き場所にも困らない

あと、うちはストーブの真後ろに大きな窓があります。ストーブはこの位置がベストで、煙突は真上が部屋なので伸ばせないし、真上が屋根だとしても煙突を伸ばしたら窓を邪魔していた事でしょう。このレイアウトというか見た目が作りたかったので、やっぱり煙突なしのストーブにして正解だったと感じています。(かなりトリッキーな曲げ方をすれば煙突配管も可能でしょうが見苦しかったと思います)

大きな窓の前に設置した薪ストーブ
煙突がないため窓が綺麗に見える

そして肝心の暖房能力ですが、結論、うちのリビング(広間)20畳程では十分すぎる位あったかいので満足です。JASTYさんでは44畳~87畳位を暖める事が出来ると謳っていて、初心者の自分にとってはいまいち想像出来ませんしたが、真冬でも焚き付けから20分以内には部屋が温まってきたと実感出来ます。1時間も経てば半袖Tシャツになれる程です。遠赤外線効果である、じわーっと体の芯が温まるというのも実感できました。(※ちなみにうちは高気密住宅ではありません)

薪ストーブの炉内で薪が燃えている写真

オーブン室もすこぶる快適で当然気に入っているポイントです。普段は焼き芋、クリスマスやホームパーティでは肉料理から魚料理まで大活躍しています。これまでに180℃~230℃位までの温度が必要なレシピを試していますがどれも問題なく成功しています。焼き加減はオーブン室のオーブンメーターを見ながらオーブン皿を4段階に高さ調整して加減が出来ます。

オーブン皿に置かれたスペアリブ
やみつきになるスペアリブ
スキレットにメカジキとナッツのグリルが盛られている様子
子供もお気に入りのメカジキとナッツのグリル

うちでは私の職業柄とDIYで改装している事もあって、建築廃材(接着剤などないもの)や無垢の端材がよく出ます。

建築廃材が積まれた様子
リフォーム前の解体で出た建築廃材

これも有効活用したかったので、料理君が針葉樹OKと謳ってくれているところも重要なポイントです。

建築廃材を井桁に組んで薪ストーブの焚き付けに使用している様子
細かく割って焚き付け等に使用している

屋根まで高く伸びる煙突の掃除を思えば断然ラクなんじゃないでしょうか。一般的な薪ストーブだと、高所作業にもなるため業者さんに頼む方もいらっしゃるみたいですし、年を取った時の事を考えるとこれは捨てがたい恩恵かなと思います。

下段のオーブン室から給排気二重管(左)と排気ファンスペース(右)を覗く

掃除のメインは上の写真の様に下段のオーブン室から覗いて、給排気二重管の煙道排気ファンスペースのススをブラシで擦って掃除します。あと燃焼室の煙道とかもありますが、実際の掃除の様子はこちらの記事で紹介しています! → 強制排気方式のクッキングストーブ「料理君」の掃除の方法や手順を紹介!

私の感触ですが分からない事や疑問まできちんと教えてくれます。これまでに2,3度どうしてもわからない事があって問い合わせていますが毎回丁寧にご対応頂き感謝しています。恐らく毎回代表の山口さんに直通なので、電話が繋がればすぐに疑問を解決出来るのも嬉しいポイントです。

6. 料理君を使用してみていまいちだった点

正直、他のストーブを使ったことがないので比較出来ませんが、これもあくまで個人的にいまいちだったなあと感じた点をご紹介。

男の人があごを支えて、BAD(悪い)という事を示しているイラスト

ストーブ本体裏の排気ファンコントローラーから出る配線コードがなんだか簡素で心許ないというのが正直な印象。恐らく必要十分とういう事で選定されているのだと思いますが、重厚なストーブから出る配線としてはなんだかもの悲しさがあります。

配線は萎えポイント

掃除の際に付け外しするコネクターも小さくて簡素なものなので、毎回接続部の端子を壊してしまわないか心配しています。コネクターの根元の絶縁テープなんかもちょっと雑に感じてしまったり。。コネクターは上下左右が分かり易くカチッとなるものとかに変わると嬉しい所。

大部分が見えなくなる部分ですし、床にモールを這わせて配線を隠すなどすれば良いのかもしれませんが、せめてコードとプラグは本体と同じ黒でもう少し太く頑丈そうなものだと安心感があります…

上で掃除がラクちんと言ったものの、煙道を塞いでいるプレートの付け外し作業はつらいものがありました。四つん這いの低い姿勢でオーブン室に顔を突っ込むようにしながら、手を伸ばしプレートに掛かる蝶ネジを回すので首と膝にダメージが来ます。外す時はまだいいのですが、付ける時がネジ穴を探すのに苦労して時間が掛かるので毎回嫌なポイントです。うちは床が土間コンなので膝パッドは必須です。

下のネジは外さなくてもプレートは外れるのでいいのですが、上だけでもネジ穴に合うまでに時間が掛かる時があります。具体的な改善策が思いつかないので強くは言えませんが、もっと簡単に改善してもらえたら嬉しいポイントです。

最後は説明書。少し分かりづらい部分があり、毎シーズン何度も見返しています。もうちょっと構成を整えて、イラストを入れる等すると分かり易くなって有難いです。しかし下の写真の様に燃焼についての説明は細かなニュアンスまで書いてあるのでそのホスピタリティには好感度が上がります。ただ全てが文章なので読み込めば分かるものの、初心者にはもう少しイラスト等があるとイメージし易く良かったと感じます。

薪ストーブの燃焼についての手順が書かれた説明書
左上の文章が燃焼の手順

メンテナンス(掃除)については書いてある通りにやると順序があいまいで後戻りする事もあったので、自分なりの手順を作る必要がありました。

薪ストーブの説明書を見開きにしておいてある様子
先にやっておいた方が良い事など手順が曖昧な部分がある

他のストーブより安価なので、説明書にまで難癖をつけてはいけませんが、だからこそ、こういう細かな所が改善されるとユーザーとしては嬉しいものです。印刷の説明書なしにして「WEBサイトで説明を見てね」とかでも良い気もしますし、Yotubeチャンネルがあるので動画で掃除とかの手順があったら尚グッドです!

7. 総評

という訳で、いまいちなポイントなんかも挙げましたが、問題になる程の大きな不満はなく快適に薪ストーブライフを過ごせていますので、総じての感想はもちろん「いいね!」です!特に初心者で予算の少ない自分にはピッタリの機種と感じました。
「薪ストーブやってみたいけど難しそう…」とか「薪ストーブって設置費入れたら100万超えるでしょ?」って思っている方にはこんな薪ストーブもあるんだ!と多少参考になったのではないでしょうか。また別の記事では料理君の「焚き付け~燃焼の様子」や「掃除」に「料理の様子」までご紹介したいと思います!